第一弾!初夏の三陸海岸をレンタカーで疾走(5)・・・達人あらわる!!
2013.07.10|
こんにちは!!
「旅ごはん・三陸編」もいよいよ佳境。
今回と次回の2回を残すのみとなりました。
旅をしたのが5月31日~6月6日の1週間。
すでに1ヶ月半ちかくがたち、旅の記憶も、
だんだんと薄れつつあります。
しかし、そんななかでも印象が深く、
忘れがたい話があります。
今回と次回は、そんな話をお伝えします。
定年後を飄々と生きる
国道沿いの「道の駅」で、偶然、見かけたこの男性(Yさん・仮名)は、
60歳の定年をきっかけに、自転車に乗り始めたといいます。
今、69歳。
誕生日が来れば70歳になるというのに、いたってお元気。
5月の末に自宅のある岐阜市を自転車で出発、
名古屋から仙台までフェリーで移動、
その後は三陸海岸沿いに、
松島~石巻~陸前高田~大船渡と走ってきました。
これから東北地方の太平洋岸を北上、
青森でUターンして、秋田、新潟を経て、7月初旬に、
自宅のある岐阜市に戻るルートなんだそうです。
宿代を節約するため、もっぱら野宿。
この夜の宿は、大船渡の入り口にある、「道の駅」の駐車場です。
Yさんと出会ったとき、ちょうど夕食の仕度の最中でした。
Yさんの愛車、いや相棒↓です。
60歳でサイクリングを始めてから、9年間で3万7千キロを走破したとか。
旅はいつも、ご覧のとおりの大きな荷物が一緒です。
旅に出ると、寝床や食事は国道沿いの「道の駅」や公園なんかの
「東屋(あずまや)」↓がほとんど。
荷物はどうしても多くなります。
【https://www.google.co.jp/search?q=%E6%9D%B1%E5%B1%8B&tbm=isch&tbo=u&source=univ&sa=X&ei=M6TfUbOUMYSUkQXb1YHYBw&ved=0CDUQsAQ&biw=1280&bih=603】
震災後の三陸沿岸は、公園や広場にはことごとく仮設住宅が建てられ、
「東屋」を探すのも一苦労なんだそうです。
「こんなことばっかりやってるから、嫁さんは、どっかで死んでも自業自得と
あきらめてます」
「でもね、こういうことしてると、家のありがたさがわかるんです。
家は楽ですよ。いつも家が恋しくなります」
う~~~~ん、人生の悟りというか、失うことでしか知りえない、
大切なものを感じる旅なんでしょうか。
これがほんとの「旅ごはん」・・・?
日が暮れると、場所によっては真っ暗になるので、明るいうちに夕飯の仕度を
始めます。
ここからが、このシェフの真骨頂。
自転車の荷台のバッグを開けると、その中は、さながらドラエモンのポケット。
ぎっしり詰まった調味料に、Yさんの「食」にかけるこだわりが、強烈に伝わってきます。
いやはや、ワイルドというかなんというか。
「コンビ二弁当は、食べないんですか?」と尋ねてみると、
「ああいうのは油が合わんから・・・」と、Yさん。
こう見えて、けっこうデリケートなんですね~
さすらいのバイク野郎
Yさんが、食事の仕度にかかった頃、フラリと現れたのが、こちら↓
750CCのバイクで全国を回るというSさん(仮名)です。
年齢は、60歳代としか教えていただけませんでしたが、
こちらも5月末に千葉県の自宅を出発、三陸沿岸づたいに北海道まで走り、
その後は、「気が向いたら、年内いっぱいツーリングしよかな・・・」という、
これまた、自由気ままな旅!
なんともうらやましいかぎりではないですか。
いよいよ晩餐
仕度が整ったら、いよいよ今夜の「旅ごはん」です。
まずは、自分へのご褒美から・・・
「食べるのが?、いちばんの楽しみ。
いっぱい食べても太りません」と、Yさん。
そりゃ、そうでしょう。
毎日、こんなきついことしてるんだから。
このひとことに、ごちそうの意味がシンプルに伝わってきます。
旅の友
夕飯が終わりにちかづいた頃には、バイク野郎のSさんともすっかり打ち解けた様子。
自転車とバイクの違いはあるけど、お互いの旅の話に花が咲きます。
そして、道の駅に「蛍のひかり♪♪」が、流れる頃。
道中、たまたま知り合った二人は、この夜の宿を共にすることに。
まだ陽は高いけど、仲良くテントを並べて、酒を酌み交わす態勢に・・・
感動のクライマックスへ!!
「旅ごはん・三陸編」、いよいよ来週は最終章です。
第1話でご紹介した、あの写真の謎が解き明かされます。
次回、「旅ごはん・三陸編(6)」では、本マグロ(生)500グラムが当たるクイズの正解と当選者も発表します。
お見逃しなく!!